日语诵读文选第5篇
風景と出会い
【作者介绍】
東山魁夷(见《听泉》一课)
【通读选篇】
京都を主にした連作をえがいたころのことである。円山の夜桜として知られている、あの、しだれ桜の満開の姿と春の宵の満月が呼応する情景を見たいと思った。
四月十日ごろだったか、その夜が十五夜であることを確かめて、京都へ向かった。昼問、円山公園へ行ってみると、幸いに桜こよいは満開であった。春の日ざしが、今宵の月夜を約束するかのように明るかった。夕方までの時間を寂光院や三千院を訪ねて過ごし、ころあいをみて京都の町へ帰ってきた。
下鴨辺りだったか、ふと車の窓からのぞくと、東の空に、ぽっかりと円い大きな月が浮かんでいるではないか。わたしは驚いた。円山の桜を前にして、東山から顔を出したばかりの月が見たかったのであって、空高く月が昇ったのでは、意味がなくなってしまう。大原で時間を取りすぎたことがくやまれた。
円山公園へ急いでたどり着くと、わたしはほっと一息ついた。ここでは山が間近であるため、幸いに月はまだ姿を見せていなかった。紺青に暮れた東山を背景に、この一株のしだれ桜は、淡紅色の華麗な装いを枝いっぱいに着けて、京の春を一身に集め尽くしたかに見える。しかも、地上には一片の落花もなかった。
山の頂が明るみ、月がわずかにのぞき出て、むらさきがかった宵空を静かに昇り始めた。花は今、月を見上げる。月も花を見る。この瞬間、ぼんぼりの灯も、人々の雑踏も、跡形もなく消え去って、ただ月と花だけの清麗な天地となった。
これを、巡り合わせというのであろうか。花の盛りは短く、月の盛りと出会うのは、なかなか難しいことである。また、月の盛りは、この場合ただ一夜である。もし曇りか雨になれば、みることができない。そのうえ、わたしがその場に居合わせなければならない。
「わたしたちの風景」による
【选文注释】
①円山(名詞)円山公園:位于京都市东山区。
②寂光院(じゃっこういん)三千院(名詞):古寺庙,位于京都市左京区。
③下鴨(しもがも)(名詞)同上。
④大原(おおはら)(名詞)同上。
⑤~に見える(句型)好像……, 似乎……
遠くから見るとなんでもきれいに見える。
⑥~がかる(结尾词)月の光で景色は青みがかって見える。
⑦夜桜(やさくら):夜樱
⑧しだれ桜:垂樱
⑨満開:盛开
⑩ぽっかりと:飘浮状
⑪間近(まぢか)临近
⑫紺青(こうじょう)藏青色
⑭雑踏(ざっとう)拥挤
⑮清麗(せいれい)清丽
⑯たどり着く:要容易走到。
⑰ぼんぼり:纸罩蜡灯
⑱巡り合わせ:命运,机缘
⑲居合わせる:正好在场
【参考译文】
那是把京都作为主题来创作组画的时候,我多想观赏一下闻名的圆山公园夜樱,那垂樱盛开的姿态与春宵的满月交相辉映的情景啊!
大约是四月十日前后吧,我搞清楚当夜确实是阴历十五后,就向京都出发。白天,到圆山公园一看,很幸运,樱花正开满了枝头。春光明媚,仿佛相约着今宵月夜似的。傍晚时分,我已参观了寂光院和三千院,看看时间差不多了,就回到了京都城里。
也许已经到下鸭一带了,蓦然往窗外一瞧,东边天空中不正飘浮着一轮又大又圆的月亮吗?我吃了一惊,本想站着圆山的樱树前观赏那刚从东山升起的圆月的,一旦明月高悬,就会令人索然。我后悔在大原消磨掉太多时间。
我匆忙赶到圆山公园,稍稍松了一口气。幸好,这里靠近山峦,月亮还没有露出它的圆脸。东山被碧青色的暮霭笼罩着,山前一株垂樱披着淡红色的华丽的春装,仿佛将京都的春色都聚集于一身似的,而且,地上不见一片落下的花瓣。
山顶一片明净,月亮微微探出头来,在绛紫色的夜空中慢慢升起。这时,花仰望着月,月也俯视着花。霎时间,纸罩蜡灯的灯火,噪杂的人群都消失得无影无踪,只留下月和花之间这块清丽的天地。
可以把这种现象称之为奇缘吧。花期短暂,要与如此满月相会已是难上加难了,况且满月也只限于今宵。要是遇到阴雨天气,就什么也看不到了。而起,还必须得有我在场才行。